こちらはライオン製菓という、東京は文京区小石川にあるメーカーらしい。
小学生の頃、こういうキャンディって結構夢のあるお菓子だった。
幼稚園ぐらいまでの頃は、家によく「那智黒」があったような気がするが…
それはあんまり子供心に美味しいとは思わなかった。なんか、ジイサンが酒呑みながら舐めてたような記憶があるのだが…
魚釣りが好きだったジイサンが、和歌山へ釣行するたんびに買ってきてたのかもしれんな。
小学校ぐらいになると、「純露」や「いちごみるく」などといった魅力的なキャンディが出回りだした。
味も斬新、キラキラと包み紙やパッケージの意匠もキレイで、こりゃ那智黒のローカル臭プンプンとは随分違って洗練されていた。
友だちと遊んだときに新しいキャンディをワクワクしながら交換したりして、家に帰ったら食べようとスカートのポケットに押し込んだまま、小学生は次々と目の前のことに頭の中を占領され、ポケットの中のキャンディのことを忘れてしまう。
しばらく経った夏の日はポケットの中で包み紙ごとベッタベタになってしまい、泣きを見た日々。