自転車で弁天町への行き帰り、高校の前を走っていると夜風に乗っていい花の香りがする。
どこから?ちょっと百合の香りに似ている?と思って辺りを見回してみた。
みなと通りにずっと植え込まれてるアベリアが香りの正体だった。
こんなに花をつけて、強く香るのを初めて知った。
道沿いのナトリウム灯に沿って自転車で走る線状に、ずっとすこし青っぽい香りのラインが続く。
香りに包まれて風を切って走る、なんとも幸せな、都会の秋の夜。
去年の秋によく通った多根病院の前まで植え込みは続いている。
去年には、こんな香りは、気づかなかった。
家に帰って、アベリアの香りが何かに似ていると思い、記憶をたどってみる。

たしかロクシタンのでこんな香り持ってなかったっけ?
久しぶりにドレッサーから取り出したパヒュームエクストラクト。
ロータスフラワー、違うなあ…甘すぎる。
リンデンハニーサックル、うーん、系統が違うな。
最近はあまり香りをつけていなかったけど、秋だし、
ちょっとつけてみよう。ドレスの裾に少し付けて出かけるなんていうチャンスは残念ながらないだろうけど。
ドレッサーには、GUCCI / エンヴィ、BVLGARI / オ・パフメ、
Dior / デューン、デューン・プールオム、
ARMANI / アクア・ディ・ジオなどが大きいボトルで残っている。
コレクションにちょっと時代を感じるね。
デューンのようなオリエンタルノート寄りの重めの香りは、そこそこのドレスアップをしないと似合わないので、もう大分長いこと使ってないな~。
アクア・ディ・ジオは一時女の子がみんなつけてたよね。今でも心斎橋のホームなんかで
ふっと香るときがある。今の私の年齢には流石に、甘すぎるなあ。
ずっと前はカジュアルには、バーバリー / ウィークエンドフォーメン、バナナリパブリック /M
なんかをつけていた。こう書いてみるとメンズをつけていたことが多いね…
春に似合うのはオリジンズ / スプリングフィーバー。
スパイシーで、グリーンも入った甘めの他にない香りで好きだったな。廃盤でショックだ。
エリザベス・アーデン / グリーンティ はごくごくカジュアルで使いやすいので
今でも時々つけるけど、香りがシンプルすぎて物足りないのと、すぐ飛んでしまうのが難。
ホントはゲランのパヒュームが好きなんだけど…
付けていくシーンも服もないし、第一おゲラン様、買えんわぁ。
でも、ゲランのフレグランスは調香がやはり他とは全く違う。スンバラシイと思います。
若い頃の予定では、今頃はいろんな意味でゲランを纏えるようになってた筈なのだが…
ぜんっぜん実現してないな(笑)
アベリアの香りがとても好きになったので、
咲いている間にまた高校のある道に行こう。
天然のパヒュームに包まれて、夜のお散歩と洒落込みますか。
これがいちばん贅沢かもね。