
去年クリーニングに出し忘れていたウールのセーターが数点出てきたので、商店街のクリーニング屋さんへ。
特に顔見知りの店ではないが、初老のご夫婦でやっている取次店だ。
おばちゃんが受付伝票をカウンターで書いてくれる間、他愛のないおしゃべり。
以前堀江に住んでいた頃は、買い物して話すことなど皆無であったが、川を越えただけの下町は路上でしゃべっている人だらけ。やっぱりこっちの方が性に合う。
ワシはあまり地域密着型のライフスタイルではないけれど、やはり生まれ育った地元のカラーというのは大きい。
たとえ東京へ行っても、北千住などの商店街を歩くとほっとするのだ。
おば:「急にさむなったなあ」
私:「ほんまやねえ。こないだの日曜に衣替えしてよかったわあ」
おば:「あんた、偉いなあ。日曜ええ天気やったやろ?
どっこも行かんとちゃんと衣替えしてんなあ」
不意に鼻の奥にツン、ときた。
そんな風に誰かに言われたことは長い間なかったのだ。
やったことを褒めてもらえて、単純に本当に、うれしかった。ありがとおばちゃん。
相手が言葉で私を傷つけるときは、自分の張り詰めた不安定な思いがそこに反映されて返ってきているだけの話。弱っているところに堪えて、本当にしんどいけれど。
不安や懼れからくる気持ちの刃を外に向けないで、そろそろ、素直にならないとあかんね。
さて、素直になる相手が問題なのだが。
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