Markey's Osaka West "Oba-han"River-side Blues......

       ── ひらりひらひら きままな稼業 風に吹かれて 東へ西へ

2011年4月24日日曜日

'70sはもう、見えなくなる彼方へ

出張先の姫路。お友達もできて楽しかったおでん屋から帰り、ホテルで大浴場に貸し切り状態で入り、低アルコールのビールをプシュと開けながら上機嫌でTVをつけると…キャンディーズのスーちゃんの訃報?え?

ある年代以上の人間には誰もがそうだったろうけど、あまりに唐突な報道で…

ああ、でも55歳か。何があっても全然おかしくない。 でもちょっと早いな。

昨日の金曜の夜は、全国の飲み屋でオッサン連中が追悼の盃を重ねていただろう。
で、今夜の土曜の夜は、独りで動画を観たり、レコードを引っ張り出して聴いて涙の深酒になる、という様子が目に見えるようである。

Youtubeがポピュラーになってから、キャンディーズ然り、トシちゃん然り、改めて70~80年代のアイドルを動画でちゃんと見る機会を得たのだけど、なんと今に比べてトータルのレベルの高いことか。
キャンディーズはデビュー曲はまだしも、その後がパッとしなかったのだが、ランちゃんがセンターに来た例の「年下の男の子」でブレイクする。

いろんなヒット曲をYoutubeで見たけど、 「年下の男の子」はデキシーランド・ジャズ調、「やさしい悪魔」「アン・ドゥ・トロワ」はいわずと知れた拓郎の作品。「わな」はラテン、「その気にさせないで」はスリー・ディグリーズ風歌謡ソウル。いろんな試みしてたんやなあ、改めて聴くと。


キャンディーズには、こういう実験的な試みを受け入れて消化する能力が必要だったし、またあったのだろう。

全方位的に管理プロデュースされて、その設計図の中で求められるアクトのみをこなす今のアイドルとは技量が違うな。
その当時はそんなこと、全然気づかなかったんやけど。
私たちが若かったとき、親の世代の懐メロを聴いて「カッコイイ!凄い!」とは思わなかったけど、平成生まれの子たちはYoutubeみて、昭和のアイドルやスターに驚いて嵌るパターン、多いみたいやね。

今の音楽業界はやっぱり大変だ。
メディアが多様化してしまった上に、こうやって「過去」が恐ろしく力のある競合になってしまったのだから。

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