Markey's Osaka West "Oba-han"River-side Blues......

       ── ひらりひらひら きままな稼業 風に吹かれて 東へ西へ

2010年2月5日金曜日

芽瑠璃堂

懐かしの “芽瑠璃堂” がネットで復活しているのをご存知でしょうか。
いや、ワシが知らんかっただけやと思うのですが。

大阪に店舗はなかったですが、その昔、マニアの間で名を馳せていた輸入レコード屋さん。
大阪では心斎橋に“メロディハウス”がありました。
プガジャ、かのプレイガイドジャーナルの時代ですね。

ジュニアマイコのモータウン・ソロの完全パッケージ“Hello World”、呑気にそのうち買おう…と思ってたら国内版はもう完売してしまい、輸入版と値段は変わらんし、この時代のは歌詞ブックレットあるほうがいいしな…とサイトを探し回ると、日本全国どっこにもないのに“芽瑠璃堂”には在庫あった!!(笑)

夕方発注、郵便小包で翌々日到着。梱包も丁寧です。
しかしDVDといい、マイコ貧乏や…

ディスクユニオンは店舗間取り寄せでしたが、やっぱここらへんは在庫持ってるのね。
というかここらで買うような人はこんな商品あんまり買わんか…。だからあったんやなきっと。


この国内版、amazonで9000円以上に高騰してんのよ(OMG!!)
今回は自分が国内版買っていてナンですが、何のCDでも、そんなに国内版が大事なのか??? 
DVDみたくリージョンコードがあるわけでもなし、と思うのですが… 聴ければええやん、ってもんでもないのか~。この辺がオバチャンにはようワカランのですが。

“I Wanna Be Where You Are - Dallas Austin Remix”がやっぱり手元で聴きたくて、
でも、いつでも買えるわ~とタカをくくっていた(決心がつかなかっただけ)の“The Remix Suite” も、
国内版は¥2500もします。輸入版なら現在約¥1400(amazon)。海外出品者に至っては¥999です。
国内版だけのボーナス・トラックなど、ファンにはどうしても欲しいオマケがついているならともかく、この差の価値があるとは、どうしても思えないんよね。
レアな曲でない限り、歌詞カードもきょうびなくても何も困らないしね。やはり、往年の化粧品と同じ、悪しき再販制度の賜物か。

ちなみに、“Ghost”ボックスセットは只今amazonで10万円!! 10万円やて!! メディアはVHSでっせ。
いくらなんでも高騰しすぎや… このままSonyがDVD化せえへんかったら、ラクに50万円ぐらいになるかもしれん。
これはファンだけでなく、広く衆目に晒されんと実に勿体ない作品やと思う。
自らの身を生贄のようにして、10年後、20年後にやっと社会でみんながホントに気づきだす問題に警鐘を鳴らせるアーチストなんて、そうそうおらんわな。

さて、肝心の“Hello World”のCDですが、ジュニアマイコ好きのワシとしては、癒される全71曲(!)でおます。
働かされまくりモータウン時代の彼の、小粒だけどキラキラ光る七色キャンディがいっぱい詰まった特大お菓子袋ってとこでしょうか。
あらためてじっくり聴くと、この頃は高い技術で音程はもちろん、全てにおいてものすごく正確、正道で歌っているMJ。絵でいえば相当に正確な、技巧派のデッサンを思わせます。

彼が大人になって、“Off The Wall”は大好きだったものの、特に“BAD”以降は癖がありすぎてあんまり聴く気しなかったんです、正直。明るいSoul&Funkの領域にいた彼が好きだったのですね。

彼がロックやポップの要素を取り入れた音楽をやるようになり、大人から子供まで地球規模の人気を誇るスーパースターになった。
その存在は超ポピュラーなのに、その歌唱や独特のグルーヴは、スッと受け取るには人を選ぶように感じたのはワシだけでしょうか。

しかし、今さらですが、今にして思えば子供時代のド正道、超技巧の積み重ねがあったからこそ、あの唯一無二の個性、言い換えれば強烈なアクが生み出されたのかな、と…
正攻法を極めて、行き着いたとこがあそこやったんやろな。

で、そういう経緯を経て、ボロカス叩かれる時期があり、亡くなってから不世出の天才といわれる。
まるで、ピカソみたいやな。

「絵画は、部屋を飾るためにつくられるのではない。画家は古いもの、芸術を駄目にするものに対して絶えず闘争している」 Pablo Picasso

…やっぱりマイコとおんなじ様なことゆうてるわ。

また“Hello World”の勝手にひとりレビューはあらためてしようっと。

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