Markey's Osaka West "Oba-han"River-side Blues......

       ── ひらりひらひら きままな稼業 風に吹かれて 東へ西へ

2010年4月28日水曜日

オバンな時間の殺し方

泉北での撮影現場が意外に早く終わり、次の本町での会議までは2時間近くある。

が、一旦帰ると出るのがしんどくなるのは見えている。なので南海電車は新今宮で降りずなんばまで出て、こういう時の場所へ行く。

あまりにもしんどくて外で少し時間が出来た時は、家電量販店へ行ってマッサージチェア売り場に座るのである。経験のある方もいるでしょう。
しかし昼間っからそんなトコで目をつぶって快楽に浸ってるのは、サボってる営業マンか60がらみのオバハンか、何やって食べてるんかワカラン、セカンドバッグに電話一本で仕事しているような人たちだ。えてしてロクなのはいないのである。
で、ワシもその仲間だ。(タイトルクリックで続く)


南海なんば駅のまだ南にある量販店のマッサージチェア売り場は空いていた。以前はヨドバシなんかへ行くと、チェアは満席で誰もが死んだように目をつぶってマッサージをエンジョイしていたのだが、今は個々のシートに 「お試しの方は係員ににお申し付けください」と書かれたボードが置かれていて、心理的に勝手に座り込んだりしにくくなっている。別にいいのにねえ。ほとんど冷やかしやねんし。

こういう売り場の係員はたいていメーカーからの出張(で、オッサン)だが、「いちばん高っかいヤツ試したいんですけど」というと、上代40マン也のにご案内してくれた。どうせ買わん客だと見切ってくれているのだ。隣に30そこそこの男がお試ししているが、係員と値切り交渉中である。予算20万らしい。
価格コムの値段を引き合いに出して値切っている。 係員はもうここぐらいの値段で売ってしまいたい。

「もう8000円負けてくれたら今日即金で買うわ~」
この男若いのに何者。しかもマッサージチェアのスペックなどについて相当な知識を持っている。
何者かはさておき、その口ぶりからは相当今までマッサージ・鍼・指圧などにカネを突っ込んだだろうことがわかる。ワシも昔、経験があるのだ。

8000円は結構大胆な値引きだが、始めは渋っていた係員も、買わずに逃げられるよりは値引いて売ってしまうほうが得策である。話がまとまり、若い男は係員とレジへ。
係員は「コントローラーで操作して、ご自由にゆっくりしてくださいね~」と愛想がよい。まあどうせ買わん客やからどうでもいいもんね。

40万のひとときを楽しみ、流石に鋼板のような肩と首筋がラクになった。フジ医療機器はやはりトップシェアだけのことはあると感心する。

小一時間は居たと思う。流石にもう行かねば。なんとか復活だ。

なんばの駅まで10分歩き、ホームに下りてから携帯がないことに気づいた。
マッサージチェアで電話をかけたのだ。ゲッ!!!
どこへ電話しようにも公衆電話から出ないとかけられないので、駅員に「緊急なんです~」とムリヤリ改札を出してもらい、キオスクのおばちゃんに公衆電話の場所を聞いて走っていく。焦る焦る焦る。
携帯が持っていかれてたらどうしよう。マッサージチェアの誘惑に負けた自分が悪いのだが。

店に電話をすると、チェアの上にあったらしい。助かったー。まあお客はほとんどいない店内だったが。
さて次は打ち合わせ先に電話だ。今から店に取りに行って戻っていたら25分はかかる。もう到底約束の時間に間に合わん。
「前の仕事でトラブルがありまして30分ほど遅れます。すみません」
しょっぱなからワシが出ていなくていいミーティングで幸いだった。

電話を取りに行き踵を返してまたなんばの駅へ。どんだけ歩くねん。
40万のマッサージで得た清清しさが、また徒労でブッ飛んでしまった。
いや、自分が悪いねんけど。

きっちり30分遅れて会議の場へ。
そこには美味しいラスクがあってうれしかった。

でもまた時間が中途半端に空いた時には、マッサージチェア、たぶんやる。

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